水戸市スキースポーツ少年団のコーチのブログ

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インソールを作る

常々、あまり道具にこだわっても基本がなっていなかったら、意味なくね?と思っておりましたが、先シーズン、たまたまハンタマでいつもお世話になっている茨城県連のBさんとブーツの話題になり、自分は買ったままで何もしていないと言ったら、「○○(私)さんくらいの人がインソールくらい入れなきゃダメだよ」とお叱りを受け、3月の終わりにあった「だいくらSNOWフェスティバル」で「BMZ」のインソールの体験があったので、いい機会だから試してみようかと。

普段は、3足千円の靴下で、ブーツは加工なしの、どノーマル。しかもネットで購入したシロモノ。今回は、ちょうど親父からもらったデサントのスキー用ソックスがあったので、それを初めて履いてフェスティバルに臨みました。

インソール体験は、はっきり言って、3足千円の靴下の世界とは全く違うモノでした。スカスカだった足指の上部空間にしっかりとしたサポート部ができ、足全体のホールド感が全く違いました。足首を入れる(緩めない)操作、つまり足の指を外らせてブーツの甲の部分にしっかりと当てる動きを確実に行えることに加えて、特に土踏まずからかかとにかけてのスキーへの圧力のかけやすさが全く違いました。

これまでのブーツ(Salomon S/MAX 130 CARBON)が3シーズンを経過し、かなりヘタってきたこともあって、22/23シーズンは、新しいS/MAX 130 CARBONを買う気マンマンでおりましたが、2月の終わりにSalomonの新しいカタログが出たので見てみると、なんとCARBONの設定がない!一度、CARBONの軽さと硬さに慣れてしまうと、もう他は履けません。そこで急遽、現行モデルの21/22シーズンモデルをゲットすべくAmazonを確認すると、6万円しないで売っていたので、急いでポチりました。

さて、長々と書いてしまいましたが、それを持って2022年9月21日(水)、遅い夏休みをとり、はるばる東京都昭島市にある「スポーツ・デポ昭島店」へ行ってまいりました。高速バスと電車で約4時間かかりました。

以前、つくばにあったアルペンの学園東大通店でお世話になっていた北見さんが閉店と共にそちらへ移られ、本当はブーツ購入と一緒にインソール作成をお願いしたかったのですが、仕方ありませんね。

今回、北見さんに成形してもらった「シダス」のインソール。南郷スキー学校のK先生の話によれば、「シダス」の場合、インソール成形のメーカー講習会にはいくつかのランクがあり、そのランクに応じた技術を持った人しか受けられない講習があるとかで、北見さんはその中でもトップランクの技術をお持ちだそうで、安心してインソール成形をお願いできます。事前に予約を入れて、お店に向かいました。

足型をとってもらい、それに合わせてインソールを熱成形してもらいました。最後はブーツにインソールを入れてカントの調整が必要かどうかまで見てもらえました。時間にして1時間半はかからなかったです。

赤い方が今回作ったインソール(カスタムレースメリノ)。硬くてしっかりしています。在庫処分か何かで、値引きされていて1万円しませんでした(加工賃込み)。

黒いノーマルと比べても踵の部分が深く、ホールド感があります。

裏面はこんな感じです。コルクなどは貼っていません。硬くてしっかりしています。ノーマルはペラペラで柔らかく、全く質感が違います。これで滑りにどのくらい差が出るか、冬が楽しみですね。インソールの交換時期はおおよそ100滑走日だそうで、私の場合だと2シーズンと少しな感じでしょうか。そうなると2シーズンごとにブーツを交換していくのが良いかもしれませんね(金はかかるが)。

あと一つ、北見さんに教えてもらったのが、ブーツのシェルにインナーを楽に入れる方法です。できるだけスネ(タング)の部分を細く狭くして、インソールが変形してしまわないように、踵の上の部分を持って入れるとやりやすいそうです。また、滑り終わったら、インナーを取り外し、よく拭いてからブーツの中も含めて乾燥させると良いそうです。

今回、私はブーツ持ち込みでしたが、北見さんのところでもブーツはもちろん購入できます。ただ、展示品がないと思うので、事前によく相談されると良いでしょう。また、予約をされた方が、確実に対応していただけるので、忘れずに行いましょう。ブーツの他に持っていくものは、スキーで使っているソックスとカント調整時に膝の位置がわかるように半ズボン、そして、お金です。